2005年10月31日

コンクール体験記 その5

弟子仲間の出番が終わったので、客席から会場を見学することにしました。


会場は小~中規模のコンサートを行うような広さ。観客はぽつぽつと点在しています。
客席の方は暗く、舞台だけがぼぉっと明るい。
舞台のすぐ下に審査員の先生方が10名ほど並んで威圧感を漂わせています。

しーーーーーんと静まり返って、物音ひとつ立てられないような雰囲気。
「静粛に」という注意書きがあり、観客はじっと観戦するしかないのです。撮影・録音も不可。

「審査を続けます。○○番」という進行係のアナウンスで、受験者入場。
会場には箏の音しかありません。物凄い緊張感のある空間です。


「ああ…、明日は私もあの舞台に立つのか…」うんざり。
でも実感が湧かない、という複雑な感じ。
「先生方の着物、琉球柄できれいだな~」なんて後姿を眺めていました。


ホテルに戻り稽古を始めるのですが、身が入らない。
忘れ物がないように着物など準備して、楽器も片付けてしまいました。

弟子仲間と夕飯を取って、「景気づけだ~」と泡盛もしっかり飲んで、
早々に床に就きました。


一夜明けて、本番当日。
  
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2005年10月30日

コンクール体験記 その4

コンクール第一日目。

私の出場は2日目だが、同じ教室のお弟子さん2人がこの日に出るため、
私も手伝いで会場に同行。
試験は10時スタートですが、会場準備前に舞台で練習ができるため、
早めに会場入りします。


箏はタクシーで運搬しました。

先生が「那覇のタクシーはコンクールで箏を運ぶの慣れているから大丈夫よ」と言うので、
どうやってあんな長いもの(約180cm)積むのか…と疑問でしたが…
乗りました、客3人と箏1台が。

助手席から後部座席に斜めに渡せば、なんとか納まるんですねぇ。
それにしても運転手さんが、まったく嫌な顔をせず、むしろ協力的なのに驚いた。
本土だったら乗車拒否されるんじゃないだろうか…。

会場は琉球新報ホール。  
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2005年10月30日

コンクール体験記 その3

明日が箏のコンクール第一日目という日。

夕方にまた大先生お邪魔する予定なので、それまではホテルで箏の練習。
しかし途中で煮詰まって、国際通りまで散歩したり、買い食いしたりして過ごす。

大先生のお宅は栄町にあります。
栄町は昔ながらの商店街が残り、沖縄通に人気のエリアなのです。
  
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2005年10月29日

コンクール体験記 その2

コンクールは舞踊・箏・三線・太鼓・笛・胡弓の6部門あり、8月中旬~9月下旬の1ヶ月半の日程で行われます。
箏の新人部門は9月中旬に設定されています。
受験者の人数で試験日の日数も変わるのですが、この年は2日間となりました。


私たちの教室の受験番号は、先生が懇意にしている主催の新聞社の方が
くじを引いてくれました。
一緒に受験する2人は初日、私は2日の試験日にあたりました。

初日にさっさと終わらせて、早く沖縄で遊びたかったのに…残念。
先生もまとめて終わらしたかったでしょうから、ちょっと申し訳ない気持ちでした。


私は試験初日の2日前に、先生と同門の受験者1人(Tさん)と同行し那覇に入りました。
  
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2005年10月27日

琉球古典芸能コンクールの概要

沖縄芸能に携わったことのある人間なら、一度は耳にするであろう「コンクール」という言葉。
今回はコンクールについてお話させていただきます。


「コンクール」と聞くと、演奏の優劣を競って1位・2位…と順位を
決めるもののようにイメージします。
実際はそうではなくて、段位認定試験と表現すると分かりやすいかもしれません。
演奏者の技量がその資格に見合っているか判定する審査会なのです。


演奏者は舞台に1人出て課題曲を弾き、
それを舞台の直前に居並ぶ審査員の先生方が判定します。
社会人になって、こんなに緊張したことはなかっただろう、というくらい緊張しましたよ。
あれが、またしばらくしたらまたあるかと思うと、気分がどよ~んとします…


まずは、コンクールの概要について書きます。
後々私の実体験も書かせていただこうと思います。


【コンクールとは】

手元の実施要綱に『趣旨』として次のように載っていました。
  
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2005年10月27日

コンクール体験記 その1

私は琉球古典芸能コンクールの箏新人部門を受験し、なんとか合格させていただきました。
その時の体験を思い出しつつ書いてみようと思います。


コンクールの応募締め切りは6月中旬。
私が受験を決めたのは6月に入ってからなので、本当にぎりぎりでした。

  
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2005年10月25日

気になるお月謝

私の所属する会派は協会で月謝が決まっているようで、
大先生(先生の先生)の教室には、費用が印刷されたチラシが壁に貼ってありました。
床屋みたいに明朗会計。

・入会金     5,000円
・月謝      8,000円(週一回が基準)

他にかかるものとしては、

・雑費(月額)  500円(楽譜のコピー代とか)
・協会費(年額) 2,500円
・沖縄芸能連盟費 1,000円(年)   など

いろいろなお稽古事に比べて特に高いということもなく、リーズナブルだと私は思う。
  
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2005年10月24日

琉球箏曲の教室の探し方

琉球芸能の教室はたいてい「○○(先生の名前)研究所」という名前がついています。
ちょっと厳めしいイメージですが、
伝統芸能の継承という使命をおびて活動している、気概を感じます。


私が今の教室を見つけたのは、本当に偶然でした。
  
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2005年10月24日

琉球箏の会派

琉球箏曲には現在、「琉球箏曲興陽会」と「琉球箏曲保存会」が2大会派としてあります。

興陽会は昭和15年、保存会は昭和30年に設立しました。

基本的に流儀は同一ですが、工工四(楽譜)は別のものを使用しています。
同じ曲でもところどころ若干の相違があるようです。

この2大会派のほかに、
琉球最古の古典音楽である流派「湛水流箏曲」、
八重山地方の曲を扱う「八重山古典民謡箏曲保存会」、
琉球音楽のプリンス・よなは徹も属する「琉球民謡箏曲」という会派もあります。
  

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2005年10月22日

音楽と生活。

ある日の、弟子仲間のウチナンチュー(Mさん)との会話。


M「○○ちゃん(私)、和箏やってたって言ってたよね~。和箏って発表会とかってあるの~?」

私「川崎の大会みたいな大きな会場でやることは滅多になかったですね
  公民館のお座敷借りておさらい会、というのが年1、2回あったくらいですかね」

M「おさらい会って身内だけでしょ?外の人に見てもらわないと張り合いがないじゃない?」

私「確かに…。それに比べると沖縄の芸能関係はしょっちゅうイベントがありますね」

M「やるからには見てもらわないとつまらないじゃない。イベントやってみてもらう
  沖縄では結婚式もすごいよ~。余興のために踊り習いに教室通う人もいるよ」


沖縄の結婚式のうわさはよく聞く。
  
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2005年10月21日

なんちゃって沖縄なまり

「ウチナンチューのように歌えている。ヤマトゥっぽくなくていい」

筝の先生からそう言われています。歌に自信がまだまだ持てない私にはありがたい言葉です。

「三線やってるヤマトゥの人は多いけど、歌がヤマトゥのまんまで(筝を)合わせると調子が狂う。
コンクールで賞取ってる人でも、沖縄のなまりができてない人がいる」ともおっしゃいます。

沖縄なまりができてる、できていないという違いは具体的にどういうところなのか、
私のようなぺーぺーがおこがましくて語れません。

私が「できている」と言われたのは、BEGINの「オモトタケオ」をパワープレイして、
CDに合わせて歌いまくった、という経験が生きているのかもしれません。
とにかく栄昇さんのように歌いたくて、なまり方を研究しては真似したものです。
そういった鍛錬(?)の成果が自然と身についているのかも… なんて思ったりします。


それは置いといて、真面目な話をすると、ネットで「沖縄なまり」について調べたりもしました。
行き着いたサイトに次のようなことが書かれているのを見つけました。

  
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2005年10月19日

琉球箏の奏法 その2 ~左手について

前回の右手に続きまして、今回は左手の話。

その前に…、書くのをすっかり忘れていましたが、

琉球箏は山田流のように、箏に対し真っ直ぐ正面向いて座ります。
生田流のように斜めに向いて座りません。


私が初めて琉球箏を弾いているのを見て衝撃を受けたのが、
「左手で弦をたたく」という奏法でした。

和箏の曲、少なくとも山田流の古典にはない奏法です。(現代曲ではあるのかなぁ?)


この奏法は「揺絃(ユイヂィル)」といいます。
音を「みょ~ん」と響かせるための手法だと思われます。
  
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2005年10月17日

第68回沖縄芸能大会

終わりました。

昨日は夕飯食べた直後から急激に睡魔が襲ってきて、、、翌日のご報告になります。
ご報告といっても当日は終始慌しく、
客観的にレポートできるほどイベント全体を見ることはできませんでした。
淡々と当日の様子をお伝えします。
  
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2005年10月15日

琉球箏の奏法 その1 ~右手について

これから琉球箏と和箏の奏法の違いについて書いていきたいと思います。


琉球箏を習い始めた頃、先生にはさんざん手の形について注意されました。
(今でもしばしば注意されますが…)
先生いわく私は「手が荒い」のだそうです。

以前やっていた山田流の癖が出てしまい、その度「それは違う」と直されます。
物心つく前から筝をいじっており、意識せずに山田流の奏法を取っていましたので、
山田流の奏法について何が正しいのか、実は知りませんでした。
今回これを書くにあたって本を読んで、あらためて確認しました。


琉球箏は、演奏する手の形、動きが厳しく決まっています。
  
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2005年10月13日

さらに。オリオンビールVSオリオンビール

オリオンビールの件、アサヒビールさんからもメールきましたので掲載します。
  
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2005年10月11日

決着!オリオンビールVSオリオンビール

先日記事に「アサヒビールのオリオンは、沖縄県産のオリオンビールと味が違う」と書いたところ、
様々なコメントをいただきました。
根拠なくこのようなことを書き、混乱させてしまったことを反省しました。

アサヒビールさんに問いあわせて事実をはっきりさせようと考え、
サイトの問い合わせフォームより質問を送りました。
こちらのほうはまだ回答が来ていません。
連休明けで問い合わせ件数がたまっているのでしょう。
以前似たような仕事をしていたので想像がつきます。


オリオンビールさんにも問い合わせすることにしました。
サイトにメールアドレスがなかったので電話してみました。 そして事実が分かりました!
  
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2005年10月10日

ごえん節

沖縄芸能大会が来週に迫ってまいりました。
先週の合同リハーサルの際、本番当日会場で配られるパンフレットが配られました。
自分の名前を確認したところ、何故か出演しないはずの演目にも名前が載っていました…。
印刷ミスのようです。

師匠に問うたところ、「せっかくだから出ればいいさぁ」と言われてしまいました。
急に演奏する曲が3つ増えてしまった。
他のお弟子さんは出る演目で、私もその方と一緒に練習したこともあったので、
全く初めてということはないのですが…。まあ、なんとかなるでしょう(^^;)


増えた3つの曲の中に「ごえん節」という曲があります。沖縄読みで「ぐいんぶし」。
この曲好きなんです。メロディーの流れがとても心地よい。曲の波に身を任せたい気分。


歌詞も良いのです。紹介させてください。
  
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2005年10月10日

オリオンビールVSオリオンビール

写真1枚目を見てください。
オリオンビールの缶が2つ並んでいますが、間違いが1つあります。さて何でしょう?

見つかりましたか?
左の缶の上のほう、「Asahi」のロゴが見えるでしょう?
オリオンビールには、「アサヒビールのオリオン」というのがあるのです。

沖縄で売られているのが、右のオリオンビール。
沖縄以外で売られているのが、左のアサヒビールのオリオンになります。
アサヒビールがオリオンに沖縄県外に販売する分を製造委託して販売しているものなのです。
おそらく私たち関東人が酒屋で買っているのは、アサヒのものだと思います。
  
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2005年10月08日

琉球絣が好き

琉球舞踊は衣装が華やかで、踊りそのものに加えて、衣装を見る楽しみもあります。

「四ツ竹」に代表される女踊りの紅型(染の着物)は、
これぞ琉球王朝の伝統という迫力があります。

紅型は鮮やかで目を引きますが、
それよりも私は「谷茶前」など雑踊りで着る絣の着物に注目してしまいます。
絣柄の素朴さ、暖かさが魅力的なのです。

先日の合同リハーサルのときには踊りの方もいたのですが、
練習で使う稽古着が絣柄で素敵でした。
いいな~、と物欲しげに眺めておりました。


琉球の絣模様は、生活用品(風車など)や自然(水、鳥など)といった、
身の回りにあるものを図案化しているところが特徴です。中には豚小屋という柄もあるとか。
琉球人のセンスに興味津々です。

家紋を載せたお洒落な図録を本屋で見かけたことがあるけど、
あんな感じで琉球絣の柄の本をつくってくれないかしら。そしたら買うのに。


写真1は、私が唯一持っている琉球絣の着物です。
これはリサイクル屋で購入したのでそんなにはしなかったけど、
手織りの新品はかなりのお値段で、とても手が出ません。
買うとしたら「琴柱」という柄のにしたいなぁ。  …まあ妄想ですから。


(写真2は、東京美術・発行の「すぐわかる染め・織りの見分け方」より)  

2005年10月07日

箏奏者にとっての唄

琉球古典音楽において、唄については、「唄三線」という言葉があるように、三線の奏者が
もっぱら唄を担当します。ほかの楽器の奏者は歌いません。
箏の奏者もそうです。  (「そう」ばっかりしつこいな)

稽古の時も特に唄を歌うことを要求されません。
とりあえず箏が弾ければOKみたいな。
でも箏の奏者も唄が分からないと困るは困るのです。
唄を頼りに曲の展開を確認しますし、今どこ演奏してるのかって。


試験(コンクール)は、箏でも唄を歌います。
  
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