琉球箏とは何ぞや その3 ~調弦について~

きょう

2005年09月16日 23:00

今回は調弦について。

琉球箏は弦の張り方が和箏に比べて緩く、低い音を出すようになっています。

和箏をやっている方なら分かると思いますが、巾とか為を押すと、指がすごく痛くありません?
琉球箏は痛くなること、ほとんどないですよ。私はちょっとうれしかった。
(箏は左の人差し指と中指で弦を押し、半音、場合によっては1音あげる奏法があります)


簡単ですが、対照表を作ってみました。ずれないで表示されればいいのですが。
【琉球】    【和箏】
      A
  二 ♭B
  三   C
  四   D
      E
  五   F
  六   G  二
      A  三
  七 ♭B  四
  八   C
  九   D  五
      E  六
  十   F
  斗   G  七
      A  八
  為 ♭B  九
  巾   C
      D  十
      E  斗
      F
      G  為
      A  巾

  ※曲によって調弦はかわりますので、これがすべてではありません。
   上の表はよく使う調弦に合わせています。
     琉球…本調子(巾がC)、和箏…平調子(壱越)


漢数字は弦の番号です。

弦は演奏者の手前から奥にかけて音程が低くなり、奥から順番に一、二、三…、
と番号がついています。
11~13番は例外で、11→斗(と)、12→為(い)、13→巾(きん)、
と名前がついています。
一弦は五弦と同じ音程に調弦するので表から省き、
最も低い音程の二弦からスタートしています。



琉球箏の六弦が、和箏の二弦と同じ音になっています。それだけ音程が低いということです。

和箏はキンキンとした緊張感のある高音が魅力ですが、それとは対象的に
琉球箏は柔らかいゆったりとした低音に特徴があります。
関連記事