コンクール体験記 その7(最終回)

きょう

2005年11月17日 23:00

私は試験の翌日から2日間、さらに沖縄に滞在する予定にしておりました。
せっかく沖縄に来たのだから、少しは遊びたい。
合格してたら「ご褒美旅行」、不合格なら「残念旅行」ということで…。
幸い前者になりました。

最大の目的は「美ら海水族館」。

ここは一度は行くべき、と誰しも言うので、
そんなに興味はなかったけど行ってみることにしました。
まあ近辺にオリオンビール工場もあるし、セットでいいかなと。

水族館、想像以上に良かったです。

ジンベイザメやらマンタやら、あんな間近で悠々と泳ぐのを見れるなんて。
すっかりジンベイフリーク。「じんべい~、じんべい~」と一人ではしゃいでました。
心の中で。

オリオンビール工場は、間違いなかったですね。
工場見学の後、できたてを試飲させてくれるのですが、そのうまいこと!
オリオンに一生ついて行くと心に決めました。

あと、そばの名店「岸本食堂」にも寄りました。噂に違わぬうまさでした。
わざわざ行って行列に並ぶ気持ちも分かりました。


合格者の名前は、発表の翌日地元新聞に掲載されます。

 
私は在沖中に入手できなかったので、
家に戻ってから新聞社に問い合わせて送っていただきました。
載ってました、自分の名前と… 住所が。  町名まで。
何故そこまで詳細な情報が必要なんだ??


合格者の中には「ワシントン州」という方が。

この方とは受験の際、控え室でお話しました。
「爪の輪っかは、自分で皮を裁断して縫った」とか。
アメリカじゃ道具の入手も容易ではない。
そんな不便な中稽古に励んで、わざわざ遠く沖縄まで飛んで受験しているのだ。
頭が下がります。
順当に行けば、この方と優秀部門の受験のときに一緒になるはず。
再会が楽しみです。


秋になると、沖縄各所で合格者による演奏会が開催されます。

出演は沖縄にある研究所の人ばかりなので、沖縄県外にいる私は詳細分かりません。
ただし「販売協力よろしくっ」ということで、チケットがどっちゃり送られてきます。
関東で、沖縄でやるイベントのチケットなんて裁きようがなく、ほっときました。
(だって先生が何もしなくていいって…)

立派なパンフレット(冊子)も送られてきましたが、後ろの方には合格者名簿が、、、
住所の番地まで掲載(!!) これって個人情報保護…(以下略
これを使ってだと思いますが、某楽器店のダイレクトメールが送られてきた…。


この演奏会に続いて「表彰式」なるものが沖縄の一流ホテルで行われます。

これも県外の者には詳細不明。
これに欠席した者には「表彰状」と「盾」が郵送されてきます。

写真はその「盾」。なかなか立派。

いろいろくれるわ、表彰式や演奏会はやるわ、
結構費用がかかっていると思いますが、
それでも受験料は10,000円。最高部門でも13,000円。

表彰式とか演奏会では、別に負担があるのかもしれないけど、
それにしてもリーズナブルだと思う。
主催している新聞社や運営に協力している音楽団体が、
本気で「古典音楽を振興していこう」としているのが、よく分かる。
そういう雰囲気が沖縄全体にあるから、古典が死なないんだろうな。



これにて、私の「コンクール体験記 新人賞編」は終了。
また「優秀部門の巻」でお会いしましょう(!?)
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