箏奏者にとっての唄
琉球古典音楽において、唄については、「唄三線」という言葉があるように、三線の奏者が
もっぱら唄を担当します。ほかの楽器の奏者は歌いません。
箏の奏者もそうです。 (「そう」ばっかりしつこいな)
稽古の時も特に唄を歌うことを要求されません。
とりあえず箏が弾ければOKみたいな。
でも箏の奏者も唄が分からないと困るは困るのです。
唄を頼りに曲の展開を確認しますし、今どこ演奏してるのかって。
試験(コンクール)は、箏でも唄を歌います。
課題曲2曲のうち1曲は唄のある曲で、唄についても審査される。
まあでも三線よりも唄への比重は軽いと思います。
節入りとか厳密ではなかったような気がする。
(最優秀賞ともなれば違うかもしれない)
課題曲を唄うのは必須ですが、
私は課題曲以外でもきちんと唄えるようになりたいと思っています。
沖縄音楽においては、唄が最も重要とされています。
それができないとなると、沖縄音楽をやっている者としては中途半端な気がします。
後々指導する立場になった場合、唄えないとサマにならないしね。
唄って弾ける箏プレイヤーになりたいですね。
しかし唄をマスターするのは簡単ではないです。
沖縄言葉(方言)がやっかいだし、発声が独特。
さらに私には大きなハードルがありまして… …キーの高さです。
ゴスペルクワイアでは、男性に混じってテナーを歌っているこの私に、
古典曲の女声のキーは無理ーーーっ!!
古典曲って、男性のやや高めのキーに合わせて作られているように思います。
昔は男性の三線奏者しかいませんでしたから。
(不勉強で認識が間違っていたらすみません)
これのオクターブ上を女性が歌うのです。ソプラノの人でないと声出ませんよぉ。
私は元の男性のキーで歌ったほうが歌いやすかったりする。
でも低い音程のところは出ないこともある。
だから、やっぱり女声のキーでやるしかない。
人の声は訓練次第で高い音は出せるようになる。
(低い音は声帯に由来するので限界がある)
そう聞いております。それを信じて精進するしかないですね~。 はぁ。
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