気分は首里城前

きょう

2005年12月12日 23:00

ご報告遅くなりました。
おととい土曜日に琉球舞踊の発表会にて箏を弾いてきました。



写真のとおり、いわゆる琉装をさせていただきました。。
首里城の前で「写真取りませんか~」と呼び込みしているねーねーのようだ。
めんそーれ、うちなー。

箏をこんな格好で弾くのは滅多にないことのようで、
貴重な経験をさせていただき、先生には本当に感謝しております。
衣装の手配に本番数日前までバタバタとして、
先生は気苦労が絶えなかったと思います(^^;)

私は箏の弟子仲間で琉舞もしている方から借りました。女踊りで使う衣装です。カツラも。
踊りを見ていて「あの衣装の仕組みは一体どうなっているんだろう?」と思ってましたが、
謎が解明しました。


下着は和服の長襦袢でいいみたいです。
今回は夏用の半襦袢に襟がついているものを使いました。
ステージ上はライトで暑いし、何枚も重ね着するので、冬でも夏用下着でよいのです。

半襦袢の上に、まず白いプリーツスカートのようなものをはきます。
はくと書いたけど、実際は裾除けのように白いひだひだのやつを腰に巻きつけるのです。

そしてその上に赤い着物を着ます。
道中着の長いのみたいな形で、帯は使わず着物に縫いつけた紐を縛って留めます。
この上から紅型の着物を羽織って完成。着るのは意外と簡単でした。
もっと複雑だと思った。



時間がかかったのは頭のほう。カンプーという琉球女性の髪型です。
琉球舞踊をされている、先生の知人の方にやっていただきました。

地毛を頭のてっぺんでひとつに縛ってまとめて、サイドをちょっと膨らます。
まとめた髪の上にカツラをかぶせる。カツラは髪をグルグルに巻きつけた形をしていて、
ゴスペル先輩から「お椀のようだ」と言われた…。
銀のかんざしを後ろから前に挿して出来上がり!
髪をバランスよくまとめるのは難しいみたいで、
くしの先で髪をちょっといじっては確認、いじっては確認…、という感じでした。



衣装のもろもろの準備に時間がかかることを見越して、1時半開演のところ朝8時に教室集合。。
会場に到着して、まず箏のセッティング。その後衣装を着始めて、
開演2時間前に準備が整いました。

1回リハーサルして、出演者全員の写真撮影。お弁当を食べて開演を待ちます。
朝から何も食べてないから、やたらおいしかった。
沖縄イベントということで、ゴーヤーのサラダとか豚の角煮が入ってたのはうれしかったな。



開演まで先生と弟子仲間と、写真撮影大会で盛り上がる。プチ・コスプレ撮影会ですね。
そんなこんなで、開演となりました。

箏は全部で5人。舞台中央の後方に並ぶ。
舞台から見て箏の左側に、太鼓と笛の方がすわり、その後ろに三線の方がずらっと並ぶ。
箏以外は、琉装の男性バージョンを着ています。これが地謡の正式な衣装になります。


「座開き」の演奏なので、踊りはないと思ったら、踊りの大先生(会主)が「かぎやで風」を踊られた。
これは地謡ってことかしら?? 期せずして、地謡・プチデビューです。
「かぎやで風」が終わって、大先生が舞台袖にはける。
続いて「ごえん節」「辺野喜節」「揚作田」を演奏。


出来は…、50点。
結構ミスしちゃった。。自身のないところは小さく弾いて乗り切った。
練習でそこそこ弾けても、本番では何割減になってしまう。舞台は怖いですね。。
ミスなしで本番弾きとおすように、精進、精進ですなぁ。



開演から20分ほどで出番終了。
その後また撮影会をして…。 しつこい?こんな機会は、次いつあるか分からないもの。
舞台袖から、箏の先生の地謡を見学しつつ、舞踊を鑑賞しつつ、イベント終了。

やっぱり舞台に上がるのは勉強になります。
稽古もいつも以上に真剣になるし、本番の怖さも体験できる。



和箏の発表会は、お金を払って舞台に出させてもらうというのがほとんどだけど、
琉球イベントは、特に舞踊メインの場合は、
箏として出演するためにお金がかかるということはあまりないなぁ。
(チケットのノルマというのが、ある場合もありますが…)

そしてイベント出演の機会は、自分が望めば結構多い。年明けに既に2本も決まっている。。。
環境が恵まれてて、琉球箏やってよかったと思います。
次はミスなし目指してがんばるぞ!
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