音楽と生活。
ある日の、弟子仲間のウチナンチュー(Mさん)との会話。
M「○○ちゃん(私)、和箏やってたって言ってたよね~。和箏って発表会とかってあるの~?」
私「川崎の大会みたいな大きな会場でやることは滅多になかったですね
公民館のお座敷借りておさらい会、というのが年1、2回あったくらいですかね」
M「おさらい会って身内だけでしょ?外の人に見てもらわないと張り合いがないじゃない?」
私「確かに…。それに比べると沖縄の芸能関係はしょっちゅうイベントがありますね」
M「やるからには見てもらわないとつまらないじゃない。イベントやってみてもらう
沖縄では結婚式もすごいよ~。余興のために踊り習いに教室通う人もいるよ」
沖縄の結婚式のうわさはよく聞く。
招待客の数は300人、400人は当たり前。
客が次々と出し物を披露する「大余興大会」といった様相。
古典舞踊「かぎやで風」で始まり、みんなで踊り舞う「カチャーシー」で閉めるがお約束。
他にも、創作ダンスあり、かくし芸あり、、、と実にバラエティーに富んでいるそう。
この余興にかける意気込みが半端じゃない。本番の数ヶ月前から練習を開始。
直前は、仕事を「余興早退」したり、、、しかも会社もそれをあっさり認めてくれるという。
結婚式の例を見ても、沖縄は芸能の島だと認識させられる。
人に見てもらってこそ芸能という風土と、芸能を披露する場所、両方がしっかり備わっている。
芸能が生活の中に入り込んでいて、非常に身近な存在となっている。
本土の古典芸能はどうだろう。
ちょっと特殊な人がやっているもの、遠い存在のもの、というふうに見ている人が多いと思う。
純邦楽は、人々の生活から離れてしまっている音楽、そう感じる。
音楽は生活の中にあってこそ生きるものだと思う。
だから沖縄と芸能の関係がとてもうらやましい。
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