2006年03月27日

沖縄県人会にて

昨日某所の沖縄県人会総会にて、箏の演奏をしてきた
うちの先生がこの県人会の幹事をされているので、こういう機会をいただいた

スタートは総会らしく、会計報告とか予算審議があったが、
実際のところはこちらサブで、メインはその後の親睦会、…という名の飲み会


会場は地元の公民館、ちいさな体育館ほどの広さがあり、きちんとステージまである
親睦会の間、このステージで琉球舞踊が行われ、私はその地謡を努めた。

いってみれば、余興ということだが、出席者の皆さんは意外ときちんと見てくださった
…ような気がする、私のいた場所からは。
さすが沖縄県人。 芸能ごとへの態度がひとあじ違う。

総会スタートは1時からだが、箏メンバーは朝9時教室集合。
私は家で着物を着るため、6時起き。
会場で着替える時間が節約できて、ゆったり行動できてよかった。

通常、舞台では協会指定の着物を着る。
真っ青で、金の鶴なんかが飛んじゃってる、とても外に来ていけないものだが(失礼)、
今回はうちの研究所がお揃いで作ったピンクのヤツなので、
まあまあ外に出ることも可能かな?
洗える化繊で、沖縄でまとめて作ったためとても安かった。


箏を車に乗せ会場入り。
いつもの公演と違い、ぴりぴりした雰囲気もなく、
箏の準備、三線・舞踊の方とのリハーサルが、ゆるゆると順調に進む


そしてなんとなく総会が始まって、親睦会へと。

1曲目は、渡りざう、瀧落とし。

うちの研究所の新人さんが舞台デビューした
小学校3年生(だったかな?)、「緊張する~」っていいながら、きちんと完奏した
一生懸命で、初々しくて、かわいいなぁ…
そんな時が自分にもあったのだろうか…(あさって方向に視線)


2曲目は、かぎやで風。

筝の地謡は私ともう一人
いつもは大緊張だが、会場のゆるゆるした雰囲気のおかげか
練習のときと同じようにリラックスして弾けた
この地謡は、ひとつのハードルと考えていたから
なかなか満足できる結果がうれしかった


次の出番は、前の浜。

これは楽しんで弾けた!
人前でこんな気持ちで弾けたのは初めてだった
こういうチャキチャキした曲は得意だと思っていたけど、
ますます自信が出た

安富祖流の三線だが、通常演奏している野村流とは
曲のつなぎ方が若干違う
リハで初めて安富祖流の流れを確認したわけだが、
照喜名先生のCDを聞いて予測してしたから、
焦らず対応できた 予習しておいてよかった~


最後の出番は、瓦屋。

これは最近の舞台でやった曲だから、無難に終了
こないだは唄い弾きだったけど、今回は演奏に集中できた
踊りを鑑賞するくらい…
自分の唄はアレだけど、この曲は女声のが合うなぁ


筝は曲によって13弦すべてを調弦しなおさないといけない場合がある
次の演目に移る時間の間に、それをやるのは面倒なので、
あらかじめ「かぎやで風の筝」「四つ竹の筝」というふうに、
それぞれ調弦しセッティングしておく

限られた台数でやりくりするので、
「この筝は舞台から引っ込めたら、次は○○節の調弦にしておいて」
など、スケジュールを組んでおく

大きな公演は先生方が計画、指図する
(てーげーな場合が多い… 弟子が慌てることしばしば)
今回は姉弟子と私で組んでみて、割とスムーズに進行できた
これも、今回の収穫だった


沖縄県人会にて最後はカチャーシーで終了。


筝を片付け、会場撤収を手伝いし、解散が5時

体は疲れたが、いつもある気持ちのぐったり感が少なかった
やり切った晴れ晴れ感すらあった


同じカテゴリー(琉球箏の稽古・舞台)の記事
弦を張り替えた。
弦を張り替えた。(2006-05-21 23:35)

備忘録
備忘録(2006-03-01 22:04)

リハでした。
リハでした。 (2006-02-06 23:00)

年明けの芸能活動
年明けの芸能活動(2005-12-22 23:00)


この記事へのコメント
野村流と安富祖流は歌うときの声の出し方も違うんです。野村流は「虹声」といって自然な発生を良しとしますが、安富祖流は「飴色の声」といってコブシをきかせて低音で歌うというのがあるらしいです。そういえば人間国宝の照喜名朝一さんは安富祖流の人ですもんね・・・。多分沖縄では野村のほうが多いんですよね?あ、そういえば湛水流ってのもありますよね・・・。
Posted by yoshi at 2006年03月27日 21:56
きょうさんへ

旅人といいます。
はじめまして。
きょうさんは箏をやってるんですね。
ブログ、演奏の様子が詳しく書いてあって面白いです^^
よかったら、旅人のブログのお気に入りに追加させて下さい。

ちなみに、
旅人は三線を習いに沖縄に通っています^^;
箏は近い存在です。
って、地謡をやるにはまだまだの腕ですが^^;

また遊びにきますね。

旅人。
Posted by 旅人 at 2006年03月27日 22:21
>yoshiさん

はー、声の違いっていうのもあるんですねー
確かに照喜名朝一先生の歌は華やかな感じがします

野村流の人口が全国的に多くて、湛水流はもっとも少ないです。
私は野村流に属しているので、三線も野村流の方と合わせることが多いのですが、安富祖流の方とあわせることも結構あるみたいです。

>旅人さん

コメントありがとうございます!
興味お持ちいただけてうれしいです。
私も旅人さんのブログ拝見したいと思います。
お稽古お互いがんばりましょうね~
Posted by きょう at 2006年03月28日 09:23
リラックスモードで演奏できたようで
なによりでございます。

私も次回の琴のお稽古まで カウントダウンです^^;

すごー!安冨流のもやっちゃうんだー!

音が違うだけです?技法も違ったりします?


この場をお借りしてなんなんですが

旅人さん!! 私も沖縄に三線を稽古するために
通ってます。
今年からは琴も始めました。
なので きょうさんは私の琴のネット上のバーチャル先生です(笑)
お互い頑張りましょうね~

ちなみにミクシーつながりです。
Posted by エノゆきのじょー at 2006年03月28日 14:59
旅人です。
こんばんは。

>きょうさんへ

はい!ガンバリましょう♪
いつか、一緒に演奏出来るといいですね^^

>エノゆきのじょーさんへ

はじめまして♪
エノゆきのじょーさんも通われているんですね^^
噂では、三線を習うために
本島や八重山に通っている人がいるって聞いていたのですが
まさか出会えるとは^^って感じで^^;
嬉しいっす^^
って、箏もやられているんですね。凄いです^^

お互いガンバリましょ~♪

旅人。
Posted by 旅人 at 2006年03月28日 22:32
>エノゆきさん

改名されました??(笑)
箏の安富祖流の工工四ってあるのかなぁ…(汗)
それを見ていないので、正確ではないかもしれないんですが、
私たちが安富祖流の三線の方と合わせるときは、
野村流の三線の弾き方が違う部分に気をつけていて、
それ以外、細かい技法などは、いつもと同じにやってます

野村流と安富祖流で、弾くタイミングが違う音があるとか、
舞踊地謡だったら、曲と曲のつなぎの部分
(歌もちを省略して、すぐ次の曲に入るなど)が違う、、などです。
どこが違うかはリハーサルしてみて気付くことが多いようです

今回の前の浜は、私がたまたま安富祖流のCDを聞いていたから、
そんなに焦らずに済んだけど、
CDやテープのない曲って多いですからねー。。 今後、怖いです。。

>バーチャル先生
とんでもない!!!!! こちらが古典について教わる側ですよー!!
Posted by きょう at 2006年03月29日 12:06
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。