2005年09月28日
琉球愛歌
琉球音楽の歴史に関する文献を読んでいて、「へー、面白いなぁ」と思った言葉があります。
それは「踊奉行(おどりぶぎょう)」です。
「奉行」というと本土の人間は、時代劇に出てくる偉いお役人を想像します。
いかにも武士、というこの文字に、似つかわしくない「踊り」という文字がついている。
「踊奉行」という文字を見たとき、なんとも言えない収まりの良くない感じがしました。
「これはなんだ?」と読んでみると、琉球の歴史に大きく関わる重要な役職だとわかりました。
それは「踊奉行(おどりぶぎょう)」です。
「奉行」というと本土の人間は、時代劇に出てくる偉いお役人を想像します。
いかにも武士、というこの文字に、似つかわしくない「踊り」という文字がついている。
「踊奉行」という文字を見たとき、なんとも言えない収まりの良くない感じがしました。
「これはなんだ?」と読んでみると、琉球の歴史に大きく関わる重要な役職だとわかりました。
その昔、琉球王国は中国と君臣の関係を結んで、
周辺国との外交・貿易を行い国を成り立たせていました。
琉球の国王が代替わりするごとに、中国は新しい琉球国王を任命する使者を派遣しました。
この使いをもてなすことは、琉球にとって国の威信を賭けた最重要な外交イベントだったのです。
琉球は、中国の使者を壮大な芸能大会によってもてなしました。
この企画・演出・総合プロデューサーが「踊奉行」というわけです。
歴代の踊奉行によって琉球古典芸能(芝居・踊り・音楽)が磨き上げられていきました。
外交を武力ではなく、芸能・音楽でもって行っていこうとしていたという事実は、
現在の沖縄という土地の魅力と重なって、私にはとても感動的に映りました。
ああ、沖縄って本当に素敵なところだなぁ。
そこで思い出したのが、MONGOL800の「琉球愛歌」という曲です。
♪忘れるな琉球の心 武力使わず 自然を愛する♪
どこかで読んだ話ですが、本土の武士が床の間に刀を飾っていたのと同じように、
琉球では三線を飾っていた、とのこと。ホントかなぁと思ってたけど、ホントみたいですね。
Posted by きょう at 23:00│Comments(0)
│沖縄の音楽